目次
- 企業版ふるさと納税の概要
- 法人税の一部を企業活動の費用へ
- 企業版ふるさと納税の実績
- 動画で見る企業版ふるさと納税の概要
- 企業版ふるさと納税寄付企業ランキング(寄付額順)
- 企業版ふるさと納税自治体ランキング(受入額順)
- 企業版ふるさと納税(人材派遣型)とは
- 企業版ふるさと納税っていつまで続くの?
- デジタル田園都市国家構想の中の主要KPI
- 国が提唱している企業版ふるさと納税のメリットは?
- どの企業が対象になるの?
- 企業版ふるさと納税をする上での留意点
- いつまでに企業版ふるさと納税にすればいいの?
- 企業版ふるさと納税の9割控除とは?
- 税額控除の考え方(キャッシュフロー)
- 企業版ふるさと納税のやり方は?
- 企業版ふるさと納税をはじめるには
- 企業版ふるさと納税のよくある質問
企業版ふるさと納税の概要
企業版ふるさと納税(正式名称を地方創生応援税制)は、地方創生の取組みを行う企業からの寄付を促すことで、地方と企業が協働する新しい街づくりを推進する法人寄付の税制度です。
国が認定した地方公共団体の地方創生プロジェクトに対し企業が寄付を行った場合に、寄付額の約6割法人関係税から税額控除する仕組みです。
企業が自治体に寄付すると税務処理上の損金算入という扱いになります。損金算入の扱いになると、税金の軽減効果が一般的には約3割ほど得られますので、その損金算入による約3割の軽減効果と、税額控除の約6割の部分を足すことで、最大約9割の軽減効果を得られます。「企業の負担が約1割になることがある」という点が2020年4月1日に行われた大幅な税制改正の一つのポイントとして、強調されている部分になります。
例えば、1,000万円の寄付をした場合には、最大約900万円の法人関係税が軽減され、年間を通じたキャッシュアウトは約100万円に抑えられる可能性があります。
本社所在自治体への寄付は、本制度の対象外となります。
企業版ふるさと納税 税額控除シミュレーター
企業版ふるさと納税の税額控除を試算することができます。
下記リンク先に寄付予定金額と所得金額を入力すると、税額控除が算出できます。
企業版ふるさと納税で法人税の一部を企業活動の費用へ
企業版ふるさと納税制度は、企業が納めている法人税の使い道を企業視点で活用を指定できます。
多くの企業が自主的に行ってきた「社会貢献活動」。
企業版ふるさと納税を通じることで自治体や地域を巻き込みながら行うことができます。自治体としても企業の協力が得られるメリットも大きいです。また企業にとっては、前述の国の制度に従い、企業負担を減らすことができます。
もう少し事業寄りの視点で考えると、新規事業・広告ブランディング活動費などのコラボレーションが可能です。
後述していますが、国としても「地方資源などを活かした新事業の展開」などに活用するように働きかけをしています。
例えば、自治体が企業版ふるさと納税を通じて、企業の取り組みを紹介することによる広告効果で考えると「市長との会見やプレスリリース、自治体WEBページでの事業紹介など」が、キャッシュアウトとなる金額以上の価値があると考えれば、企業活動としてのメリットとしてわかりやすく、社内やステークホルダーからも理解を得やすいようです。ここでいう「キャッシュアウトの金額」とは、100万円の企業版ふるさと納税の寄付であれば、10万円になります。
営業拠点などをその地域に出す場合、地域の認知度が上がるので、企業版ふるさとの税を「宣伝広告」の手段一つとして考える企業も出ています。
企業版ふるさと納税の実績
2020年の大幅な税制改正で関心が高まり、改正前の2019年度(令和元年度)と改正後の2020年度(令和2年度)で比較すると、企業版ふるさと納税による寄付金額は約3.3倍、寄付件数は約1.7倍と活用する企業が大きく増加しています。
寄付が増加した理由としては、「企業内における企業版ふるさと納税の知名度の向上」や「企業の地域貢献、地域とのつながりの醸成」、「企業活動の中で地域貢献がSDGsに資する活動と認知が広がってきたこと」などが考えられます。
令和5年度企業版ふるさと納税寄付実績のポイント
・寄付実績金額が前年度比で約1.3倍の約469.9億円
・寄付実績件数が約1.7倍の14,022件
・令和5年度に寄付を行った企業の数 は、前年度比で約1.6倍の7,680社
・令和5年度に寄付を受領した地方公共団体の数は、 約1.1倍の1,462団体
内容については、後述の企業版ふるさと納税ランキングの寄付金額をご参照ください。
企業版ふるさと納税の実際の金額と件数については、内閣府から詳細に情報開示されていた以前の「地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)の寄付実績(平成28~令和元年度)について」を分析することで、傾向が見えてきます。
以下は、riverが毎週行っている企業版ふるさと納税入門セミナーでもご説明している寄付金額別の割合をグラフにしたものです。ここで分かるのは、金額ではなく、件数単位で分析すると8割以上の寄付が100万円以下になっていることが分かります。
寄付金額別の割合
企業版ふるさと納税で、100万円以下の寄付によって、自治体や地域とのパートナーシップなど関係性構築の足掛かりに活用していることもこの傾向からつかむことができます。
動画で見る企業版ふるさと納税の概要
企業版ふるさと納税の概要
googleの動画検索「企業版ふるさと納税」でも、いつも上位に表示しているのが、以下のカルティブ小坪が紹介する「企業版ふるさと納税の概要」です。企業版ふるさと納税の概要から、税制優遇の仕組み、活用のポイント、市場の動向、企業にとってのメリットなどがコンパクトにまとめられています。
令和2年度|企業版ふるさと納税の寄付実績解説
前述した企業版ふるさと納税の寄付が急増した令和2年について、解説している動画です。
内閣府地方創生推進事務局から発出されている企業版ふるさと納税の実績資料をベースに解説しています
令和3年度|企業版ふるさと納税の寄付実績解説
2022年8月26日に公開された令和4年度の寄付実績についてポイントを解説します。
企業版ふるさと納税寄付実績の概要
令和4年度は、寄付金額 約226億円、寄付件数 4,922件となりました。
企業の傾向を見ると令和2年度の税制改正以降の活用企業数は約1,500団体程度増えており、併せて一社当たりの寄付件数も伸びを示しています。
令和4年度|企業版ふるさと納税の寄付実績解説
2023年8月29日に公開された令和4年度の寄付実績について、8つの資料をもとにポイントを解説していきます。
企業版ふるさと納税寄付実績の概要
令和4年度は、寄付金額 約341億円、寄付件数 8,390件となり過去最大となりました。税制改正後、寄付額は毎年約100億円ずつ伸びており、3年間で約10倍の伸びとなっています。 企業の傾向を見ると、令和2年度の税制改正以降、活用企業数は毎年1,500団体程度 増えています。同時に、1社当たりの寄付件数が伸びています。
企業版ふるさと納税寄付企業ランキング(寄付金額順)
2020年(令和2年)
順位 | 企業名 | 寄付額(千円) |
---|---|---|
1 | 東北電力(株) | 1,000,000 |
2 | 信金中央金庫 | 998,000 |
3 | スズキ(株) | 非公開 |
4 | (株)JERA | 740,000 |
5 | (株)三菱UFJ銀行 | 非公開 |
6 | マツダ(株) | 非公開 |
7 | 小松マテーレ(株) | 240,000 |
8 | 三菱地所(株) | 220,000 |
9 | (株)ヤマウラ | 非公開 |
10 | (株)鹿児島銀行 | 160,000 |
2019年(令和元年)
順位 | 企業名 | 寄付額(千円) |
---|---|---|
1 | (株)ニトリホールディングス | 332,056 |
2 | (株)Cygames | 272,268 |
3 | 東京電力ホールディングス(株) | 214,061 |
4 | (株)アーネストワン | 200,000 |
5 | (株)ツムラ | 130,897 |
5 | (株)ホクリク | 120,000 |
7 | (株)ロイヤルグリーン | 50,000 |
7 | (株)環境開発公社 | 50,000 |
7 | 岡北生コンクリート工業(株) | 50,000 |
10 | (株)ベスト | 39,397 |
2018年(平成30年)
順位 | 企業名 | 寄付額(千円) |
---|---|---|
1 | (株)Cygames | 400,675 |
2 | (株)ディスコ | 250,000 |
3 | 東京電力ホールディングス(株) | 198,056 |
4 | 小松マテーレ(株) | 110,000 |
5 | ロイヤル化粧品(株) | 100,000 |
5 | 合同会社KTソリューションズ | 100,000 |
5 | ルートインジャパン(株) | 100,000 |
8 | (株)ツムラ | 57,211 |
10 | (株)ホクリク | 50,000 |
10 | 三井金属鉱業(株) | 50,000 |
2017年(平成29年)
順位 | 企業名 | 寄付額(千円) |
---|---|---|
1 | (株)ツルハ | 170,000 |
2 | 日立化成(株) | 110,000 |
3 | 小城製薬(株) | 105,000 |
4 | (株)ホクリク | 100,000 |
5 | ロイヤル化粧品(株) | 100,000 |
5 | (株)SUBARU | 100,000 |
5 | 小松精練(株) | 95,000 |
9 | (株)ニトリホールディングス | 66,638 |
10 | (株)三井E&Sホールディングス | 65,000 |
10 | (株)ツムラ | 61,797 |
2016年(平成28年)
順位 | 企業名 | 寄付額(千円) |
---|---|---|
1 | (株)ニトリホールディングス | 61,636 |
2 | 小松精練(株) | 50,000 |
3 | ロイヤル化粧品(株) | 30,000 |
3 | 関東建設工業(株) | 30,000 |
5 | (株)リビングクリエイト | 22,000 |
6 | 浪江日本ブレーキ(株) | 17,572 |
7 | (株)トマル | 11,800 |
8 | (株)ツルハ | 11,000 |
地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)の寄付実績(平成28~令和元年度)について」(内閣府)より抜粋
企業版ふるさと納税自治体ランキング(受入金額順)
2023年(令和5年)
順位 | 地方自治体 | 寄付件数(件) | 寄付額(百万円) |
---|---|---|---|
1 | 宮城県 | 26 | 2,579.5 |
2 | 宮城県仙台市 | 18 | 2,404.0 |
3 | 石川県 | 1026 | 2,308.6 |
4 | 静岡県裾野市 | 4 | 2,251.7 |
5 | 群馬県太田市 | 19 | 2,221.0 |
6 | 島根県松江市 | 16 | 1,525.0 |
7 | 大阪府 | 54 | 688.6 |
8 | 北海道 | 48 | 639.3 |
9 | 群馬県前橋市 | 38 | 571.5 |
10 | 広島県東広島市 | 27 | 561.2 |
単位:件・百万円
2022年(令和4年)
順位 | 地方自治体 | 寄付件数(件) | 寄付額(百万円) |
---|---|---|---|
1 | 静岡県裾野市 | 6 | 1,546.3 |
2 | 北海道大樹町 | 71 | 1,406.9 |
3 | 宮城県 | 35 | 1,269.7 |
4 | 徳島県神山町 | 11 | 1,214.5 |
5 | 岩手県遠野市 | 8 | 1,212.1 |
6 | 群馬県太田市 | 17 | 1,110.8 |
7 | 群馬県前橋市 | 15 | 727.3 |
8 | 大阪府 | 65 | 692.0 |
9 | 北海道北広島市 | 12 | 665.7 |
10 | 沖縄県石垣市 | 4 | 609.0 |
単位:件・百万円
2021年(令和3年)
順位 | 地方自治体 | 寄付件数(件) | 寄付額(百万円) |
---|---|---|---|
1 | 静岡県裾野市 | 5 | 1,744.1 |
2 | 群馬県太田市 | 23 | 1,036.6 |
3 | 徳島県神山町 | 37 | 999.0 |
4 | 北海道当別町 | 10 | 931.6 |
5 | 福岡県福岡市 | 93 | 825.7 |
6 | 北海道大樹町 | 80 | 728.6 |
7 | 広島県広島市 | 68 | 589.6 |
8 | 茨城県境町 | 23 | 431.0 |
9 | 群馬県前橋市 | 14 | 388.2 |
10 | 福島県国見町 | 1 | 357.0 |
単位:件・百万円
2020年(令和2年)
順位 | 地方自治体 | 寄付件数(件) | 寄付額(百万円) |
---|---|---|---|
1 | 青森県東通村 | 6 | 1,008.3 |
2 | 静岡県磐田市 | 5 | 844.0 |
3 | 北海道厚真町 | 3 | 741.6 |
4 | 広島県広島市 | 37 | 581.7 |
5 | 愛知県豊田市 | 7 | 502.1 |
6 | 茨城県境町 | 37 | 457.2 |
7 | 岡山県真庭市 | 7 | 242.7 |
8 | 岩手県盛岡市 | 7 | 210.0 |
9 | 徳島県神山町 | 5 | 205.0 |
10 | 北海道東川町 | 20 | 186.3 |
単位:件・百万円
2019年(令和元年)
順位 | 地方自治体 | 寄付件数(件) | 寄付額(百万円) |
---|---|---|---|
1 | 北海道夕張市 | 10 | 480.6 |
2 | 青森県東通村 | 25 | 423.6 |
3 | 茨城県境町 | 11 | 305.1 |
4 | 佐賀県鳥栖市 | 1 | 272.3 |
5 | 岡山県瀬戸内市 | 71 | 168.9 |
6 | 北海道東川町 | 7 | 144.8 |
7 | 広島県安芸高田市 | 11 | 81.6 |
8 | 長野県青木村 | 3 | 79.9 |
9 | 埼玉県深谷市 | 13 | 55.4 |
10 | 兵庫県加西市 | 21 | 53.1 |
単位:件・百万円
2018年(平成30年)
順位 | 地方自治体 | 寄付件数(件) | 寄付額(百万円) |
---|---|---|---|
1 | 佐賀県鳥栖市 | 2 | 400.6 |
2 | 青森県東通村 | 22 | 400.3 |
3 | 茨城県境町 | 11 | 304.9 |
4 | 広島県呉市 | 2 | 251.0 |
5 | 岡山県瀬戸内市 | 87 | 155.9 |
6 | 長野県東御市 | 35 | 144.7 |
7 | 岐阜県飛騨市 | 18 | 133.6 |
8 | 石川県小松市 | 3 | 116.1 |
9 | 北海道夕張市 | 10 | 115.5 |
10 | 静岡県小山市 | 2 | 100.1 |
単位:件・百万円
2017年(平成29年)
順位 | 地方自治体 | 寄付件数(件) | 寄付額(百万円) |
---|---|---|---|
1 | 福島県 | 52 | 206.7 |
2 | 北海道夕張市 | 6 | 146.4 |
3 | 茨城県境町 | 12 | 132.6 |
4 | 北海道東川町 | 3 | 111.0 |
5 | 福島県浪江町 | 2 | 111.0 |
6 | 群馬県 | 13 | 107.1 |
7 | 石川県小松市 | 5 | 105.3 |
8 | 岡山県玉野市 | 6 | 78.8 |
9 | 奈良県斑鳩市 | 1 | 70.0 |
10 | 長野県東御市 | 47 | 66.4 |
単位:件・百万円
2016年(平成28年)
順位 | 地方自治体 | 寄付件数(件) | 寄付額(百万円) |
---|---|---|---|
1 | 茨城県境町 | 6 | 77.0 |
2 | 北海道夕張市 | 1 | 61.6 |
3 | 群馬県前橋市 | 6 | 41.2 |
4 | 岩手県軽米町 | 3 | 34.0 |
5 | 長崎県 | 33 | 32.8 |
6 | 宮崎県 | 15 | 27.6 |
7 | 石川県小松市 | 1 | 25.0 |
8 | 福島県 | 35 | 23.8 |
9 | 新潟県十日町市 | 5 | 20.5 |
10 | 愛知県安城市 | 1 | 20.0 |
単位:件・百万円
企業版ふるさと納税(人材派遣型)とは
企業からの人材派遣の経費が、税額控除される仕組みです。専門的知識・ノウハウを有する企業の人材を地方公共団体等へ派遣することで活用できます。地域活性化事業を行う団体等で、寄付活用事業に関係するものにおいて採用される場合に適用となります。 地方は、人件費の負担がない状態で地方創生に関する取組みを拡充し、関係人口の創出・拡大が望めます。また、企業は専門知識・ノウハウのアピールや人材育成の機会創出に期待できます。
企業版ふるさと納税人材派遣型のコラム
企業版ふるさと納税 人材派遣型の対象のプロジェクト、自治体は?
人材派遣併用型 企業版ふるさと納税の活用について
企業版ふるさと納税っていつまで続くの?
税額控除の特別措置は令和6年度まで
地方創生の更なる充実・強化に向け、地方への資金の流れを飛躍的に高める観点から令和2年度の税制改正で税額控除の特別措置を5年間(令和6年度まで)延長されています。デジタル田園都市国家構想の主要KPIである「企業版ふるさと納税」
デジタル田園都市国家構想の中の主要KPIとして以下が位置付けられています。企業版ふるさと納税は、27年までの目標として1500団体の活用が掲げられています。令和2年度の税制改正で税額控除の特別措置が5年間(2024年)で設定されていますが、目標は27年までになっており、制度の継続を含め、活用の推進が大きく求められていることがうかがえます。
国が提唱している企業版ふるさと納税のメリットは?
企業にとってのメリット
社会貢献
SDGsの達成など、
企業としてのPR効果
パートナーシップ
地方公共団体との
新たなパートナーシップの構築
新事業展開
地方資源などを活かした
新事業の展開
企業版ふるさと納税(人材派遣型)による企業の3つのメリット
人件費の削減
人件費相当額を含む
最大約9割に税の軽減効果
地域貢献
企業ノウハウの
活用による地域貢献
人材育成
活躍機会の増加による
人材の育成
内閣府が認める企業版ふるさと納税の5つのメリットの具体例?
- 寄付による社会貢献を通じた法人のイメージアップや認知度の向上
- 地域社会の活力向上などへの貢献
- 創業地など縁のある地域への恩返し
- 事業分野以外の分野を含む地方公共団体の地方創生プロジェクトへの支援による、SDGs達成に向けた取組みの推進、ESG に配慮した経営の遂行
- 地方公共団体をはじめ、当該地方公共団体による地方創生プロジェクトに関わる多様な主体との新たな関係の構築
地方自治体にとってのメリット
地方創生事業
民間資金を活用した
地方創生事業の実施
パートナーシップ
官民連携による
企業とのパートナーシップの構築
企業版ふるさと納税(人材派遣型)による地方自治体の3つのメリット
地方創生事業の強化
専門的な知見を有する人材の登用で
地方創生事業の充実・強化
企業人材の受入れ
実質的に人件費の負担なく
企業人材の受入れが可能
人口を創出・拡大
プロジェクトの実施に伴い
人口の創出・拡大につながる
どの企業が対象になるの?
外国法人を含め、青色申告書を提出している法人からの企業版ふるさと納税であれば、税額控除を受けることができます。企業版ふるさと納税をする上での留意点
企業版ふるさと納税は、外国法人も含めて広く対象になっています。 以下の3点だけを注意すれば、企業版ふるさと納税の対象です。- 最低寄付金額10万円/回となっています。
- 寄付を行うことの代償として経済的な利益を受け取ってはいけません。
- 税額控除が受けられない自治体もあります。
- 内閣府に認定されていない(認定申請を行えない自治体あり)
- 本社が所在する
いつまでに企業版ふるさと納税にすればいいの?
国に認定された地方創生事業であればいつでも寄付が行えます。企業版ふるさと納税の9割控除とは?
企業版ふるさと納税とは(正式名称を地方創生応援税制)、 国が認定した地方公共団体の地方創生プロジェクトに対し企業が寄付を行った場合に、 寄付額の約6割法人関係税から税額控除する仕組みです。 企業が自治体に寄付すると税務処理上の損金算入という扱いになります。 損金算入の扱いになると、税金の軽減効果が一般的には約3割ほど得られますので、その損金算入による約3割の軽減効果と、税額控除の約6割の部分を足すことで、 最大約9割の軽減効果を得られます。「企業の負担が約1割になることがある」という点が2020年4月1日に行われた大幅な税制改正されたポイントです。例えば、1,000万円の寄付をした場合には、最大約900万円の法人関係税が軽減され、 年間を通じたキャッシュアウトは約100万円に抑えられる可能性があります。税額控除の考え方(キャッシュフロー)
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企業版ふるさと納税のやり方
企業の場合
- 地方自治体と何かしたい(事業・ビジネス・CSR)
- 地方自治体とパートナーシップを結びたい
- 地方で実証実験の場を探したい
- SDGsに資する活動をしたい
- 地方自治体を応援したい
- 納付先を決める
- 地方公共団体のプロジェクトに寄付する
- 受領証明書を受け取る
- 法人関係税の税額控除を受ける
- 自治体と企業で今後の進め方を話合う
地方自治体の場合
- 企業とパートナーシップを結びたい
- 地域課題を企業と一緒に解決したい
- 寄付金を集めたい
- 関係人口を増やしたい
- 地方版総合戦略を基に地方公共団体が地域再生計画を作成
- 内閣府が計画を認定
- 自治体と企業で今後の進め方を話合う
- プロジェクトの実行
小坪拓也riverサービスファウンダー
企業版ふるさと納税をはじめるには
① ネットから寄付する場合
寄付プロジェクトを選択して、クレジットカードもしくは口座振り込みで寄付完了する
企業版ふるさと納税をネットで完結できます。寄付自治体を選択できます。
② 自治体に連絡して寄付する場合
納付書での振り込み
問い合わせから含めて、書類などのやり取りに一定の時間がかかります。
③ 自治体と一緒にプロジェクトを作るところから挑戦する場合
せっかくお金を出すんだから、一緒にプロジェクトを作りたい!というのも自治体によっては対応が可能です。
寄付完了後、受領証明書が届きます。 自治体によって、感謝状などの寄付のお礼が届くことがあります。
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