節税より社会貢献。税務のプロが選んだ寄付の形とは~ミライズ税理士法人~

【画像】ミライズ税理士法人の皆さん。
愛知県名古屋市を拠点に税務のプロフェッショナル集団として活動するミライズ税理士法人は、2026年3月に愛知県長久手市への寄付を実施しました。寄付先となった市内の小中学校の体育館や武道場に空調設備を整備するプロジェクトは、子どもたちが安心して学び続けられる環境を整えたいという思いから選んだといいます。寄付にいたるまでの背景や、税務のプロが見る企業版ふるさと納税の役割について、同法人の経営陣のひとりである楠美智弘さんにお話を伺いました。
得意分野は事業承継。寄付を通じて社会貢献を行いたい
ミライズ税理士法人は、名古屋市を拠点に活動する税理士集団です。相続税申告や事業承継、資本政策、M&A、設備投資減税など、企業や資産家の悩みに幅広く対応しており、なかでも力を入れている仕事が、事業承継の支援です。「事業承継の仕事は、会社を経営者から後継者へとつなぐことです。後継者不足に悩む日本の中小企業が次のステップに進むうえで欠かせないテーマでありながら、それを支援できる専門家の数は決して多くありません。だからこそ、事業承継を扱える人材を増やしていきたいですし、それが社会貢献になると思っています」
この事業承継こそが自社にとっての社会貢献の柱だという楠美さん。本業を通じた社会貢献に加えて、今回のような外部への寄付という形でも社会に関わっていきたいというのが、ミライズ税理士法人の姿勢だといいます。

【画像】寄付先である長久手市の中学校。
学びの環境を整えたい。地元長久手市のプロジェクトを支援
今回寄付先に選んだプロジェクトは、愛知県長久手市の「次世代を支えるこどもを守ろう!こども熱中症対策プロジェクト」です。近年の猛暑を受け、市内小中学校の体育館や武道場に空調設備を整備し、子どもたちが安全かつ快適に学校生活を送れる環境をつくることを目的としています。
「普段からお付き合いのあるあいち銀行さんからお声がけをいただいたことがきっかけです」と楠美さんは話します。「長久手市は私の自宅からも近く、何かとお世話になっている自治体です。せっかくなら関わりの深い自治体に貢献したいという思いもあったので、長久手市の学びの環境を守るプロジェクトに貢献できたことは地域への恩返しにもつながったと考えています」

【画像】長久手市にある中学校の授業風景。
節税だけではない。企業版ふるさと納税に期待したこととは
「企業版ふるさと納税は、寄付額の全額が控除される訳ではありません」と楠美さん。それでもミライズ税理士法人がこの制度に取り組んだ理由は、税理士として自ら体験することに意味があると考えたからだといいます。「一部節税になるというメリットをもちながら、社会貢献にもつながります。いま、日本でもようやく社会貢献の動きが広がりつつあることは実感していますが、自分たちがまず実践して、節税以外のところでやってよかったと思えるところがあるなら、お客様にも提案しやすいと考えました」
税理士は税金のことだけを考えがちだという楠美さん。「税金上は意味ないと突き放すのではなく、それ以外のいいところを自らの言葉で語れることが顧客への説得力につながります」。今回の寄付を通してそうした経験ができたと、楠美さんは振り返ります。

【画像】感謝状贈呈式の様子。
経営陣の社会貢献意識をすり合わせる機会に。社員のモチベーションも上昇
寄付の実施にあたっては、3人の経営陣で話し合いを重ねたといいます。「本当のところは結構揉めました」と打ち明ける楠美さん。「お金のことだけを考えるとただのキャッシュアウトなので、寄付の意味をすり合わせるところから始めました。こうした反対意見も踏まえたうえできちんと議論した結果、3人が納得して寄付を実行しました」といい、今回議論を重ねたことで経営陣の社会貢献への思いを共有することができ、組織としての納得感につながったといいます。
また、この経験は社内にもプラスの影響を与えているといいます。「純粋に寄付を実施したことは、従業員たちも前向きに捉えてくれています。いまの若い世代は社会貢献への意識が強いので、組織としての姿勢を示すことができたのも良かったです」

【画像】今回お話をお伺いした代表社員の楠美さん。
次年度以降も寄付を検討。社会貢献を通年のイベントにしたい
実際に寄付を経験したことで「今度はこういう社会貢献もやってみようか」という前向きな循環が社内に生まれつつあるといいます。「今年度末には、また何かを検討する機会が来るのかなと思います。それが寄付かどうかはわかりませんが、肌感覚としては社会貢献に対するアンテナが広がった感じです」
手法や寄付先は毎年同じとは限らないものの、「毎年一つ、何かやろうよという循環が生まれたと思います」と楠美さん。「事業承継支援という本業を通じた社会貢献を柱としつつ、企業版ふるさと納税のような形での社会貢献を恒例行事にしていきたいです」。楠美さんの言葉からは、寄付を実施したことへの満足感とともに社会貢献に対する強い気持ちが伺えました。
語り手

代表社員、税理士、行政書士
楠美智弘さん
| 会社・団体名 | ミライズ税理士法人 |
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動画
寄付したプロジェクト【ミライズ税理士法人】
